「星空」

ある日、カレントというラヴォクス種のリヴリーは、その飼い主と共に自島でありふれた日常会話をしていた。
笑顔が溢れ、賑やかな雰囲気。
その中で、前から聞こうと思っていたことを何気なく聞いてみた。
「飼い主さんは、何故"星空″を売っちゃったの?僕、すごい気に入ってたのに・・・」
この島には"星空″というアイテムがあったのだ。
島は夜空に覆われ、いくつもの煌く星が散らばっている。永久に続く星の海。
決して売りたくて売った訳ではない。
「それはね、カレントが生まれて、私の所に来る前の事。
貴方と同じ名前の真っ白なユンクを飼っていたの。
その子も星空が大好きだった・・・」

ある七夕の日に、私とユンクのカレントはGLLを散歩していた。今日はイベントで、珍しい島やアイテムを売っている。
それを見に、最初はドリームアイル不動産、次にマハラショップに行った。
そこで目に止まったのが"星空″。暗いなか光る星がとても綺麗で・・・
何時もなら、控えめで最低限必要なものしか欲さないカレントが、初めて『欲しい』と言ったのがこのアイテムだった。
買って早速島に設置したら、頬を赤く染めて、にこにこと大喜び。
その日はずっと二人で夜空を眺めていた。
『あ、流れ星!』
カレントの指差す方を見てみると、一瞬だけど星が流れていくのが見えた。
『本当だね、カレントは知ってる?流れ星に願い事を言うと、その願い事が叶うんだよ。』
そう言うと目をキラキラさせて、流れ星がくるのを見逃さまいと、また星空を見つめていた。
流れ星が降ってくるたびに、聞き取れないような小さな声で願い事を言って。
次の日も、また次の日も星空を眺め続けていた。
そんなある日、私が学校から帰ってきて、カレントの様子を見ようと島を覗いたの。
―カレントが居ない―私が家に帰ってくる時間には、必ず島にいるのに。
しばらく待っていても戻ってこない。
リヴリーブックで呼んでも戻ってこない。
友達にお願いし、探すのを手伝ってもらった。
パークは全て探した。だけど見つからない。
私はふと思いついた。((/driveで追えばいいじゃない))
何故最初からそうしなかったのだろう。なんて私は馬鹿なんだ。
そう思いながら追跡を使った。結果は

『対象が存在しないようです。』

島にはお墓は建っていない。
私は脱力し、地面に座り込んだ。
上を見ると満天の星空が広がっている。

――嗚呼、流れ星が願い事を叶えてくれたんだね。――

夜空を買ってから、いつかあの子は居なくなってしまうんじゃないかと
『星になりたい』というあの子の夢は本当に叶ってしまうんじゃないかと
ずっと、思っていた。
それが、現実になってしまって・・・

「だから、私は夜空を売ったの。
貴方が大好きだから、あの子のように居なくなってほしくないから。」
自然と目から透明な水が溢れ、流れ出てくる。
「・・・大丈夫だよ。ずっと傍にいるから・・・。」 

そんな、ありふれた日常会話


                        ―fin―



島名:ブラム島/飼い主名:ユウちょ/リヴリー名:カレント

リヴリーミステリーノベル(小説)コンテストイベントトップ
リヴリーイベント イラストコンテスト 小説 漫画 他 @スンミン島トップ