「璞」 疲れた。 その一言に秘められた想いは どこにつながるだろう。 チロは、ずっと部屋をウロウロしていて チロは何をしてるんだろーとぼーっと見つめていたら 何か持ってる。 「っ!?」 赤い何か光るような・・・・・。 何だろうって見つめていたら 急に、ぽんっと肩を叩かれた。 一瞬背筋がゾクっとした・・・・・。 何かに、脅されるような、そんな感じ。 振り向いて見ると 男の子だった。 急に、何かを訴え始めた。 「あれ・・・僕の、返して。」 すごく冷たくて、まるで生きてるのか分からないような・・。 か細い声で、訴える。 何度も言われ、怖くなりチロをこっちに呼んだ。 すると・・・いつもは綺麗なブルーの瞳なのに 今日は、ウサギの目のように真っ赤だった。 まるで、あの赤い物体のようだ。 チロは、振り向くと こちらに、いつものように寄ってくる。 でも、目は違う! 「怖い」と言う恐怖心の余り 逃げようと思ったが 腰が抜けて、力が出ない・・・・ もう駄目だ・・。 そう思った瞬間 「きゅーん」 とチロのいつもの鳴き声が部屋に響き渡る。 そこには、男の子の姿も 赤い目をしたチロも 赤い物体もない・・・・・。 あれは何だったんだろう。 1週間がたったが、別にいつも通り普通で むしろ忘れかけたって言う感じで 道を歩いていると、ゾクッ。 また、背筋が凍るような寒気がした。 ふと前を見ると、男の子がぽつり。 (この間の男の子だ!) すぐに、分かった。 あの恐ろしい・・・・生きているか分からないような 姿だが、声はもっと・・・・。 もう、怖くて進めない。 男の子は訴えた。 「僕の返して」 チロは、ずっと 「きゅーん」としか鳴かない。 そして、家に男の子を連れて帰ることにした。 すると、ソファに座るなり男の子はか細く冷たい声で語り始めた。 「あれは僕の祖母の代から 受け継がれる「赤の璞」と 呼ばれるもので、先祖代々大切に扱ってきた玉です。 まだ、みがいていないのも 赤以外の色も、あるからです。 青、黄、赤の3色です。」 チロがいきなり鳴いた。 「きゅーん」 あれ?これって青の璞じゃない・・・? と直感した。 すると男の子は 「っ!?」 すごく驚いたようすで 今までに、見た冷たい感じではなかった。 むしろ、恐怖を感じるかのように・・・・。 すると、私も思いだした・・・・ 黄色い玉のことを。 机の引き出しの中だ!!! 急いで、机の中をひっかきました。 すると、コツッと音がした。 何か下に落ちたようだ。 あっ!黄色の璞だ。 男の子は、3つそろったのを見て 恐怖心で、声が出なくなっていた。 すると、扉がガチャッと開いた。 驚いた様子で、みんなが振り返った。 なんだ、おばあちゃんか。 と思ったけど、何か持ってる しかも、3つ穴が開いていて・・・・・ もしやっ、この3つの璞を入れるのではないか? そう思った。 おばあちゃんが、何かを悟ったように 3つを、すべて3つの穴の開いた入れ物の中に入れた。 すると、それぞれがまだみがかれてない玉のはずなのに 急にピカピカと光りだした。 これには、男の子も私も口をぽかーんとあけて ただ、ただその光を見ていた。 急に、光がなくなると おばあちゃんが、にこっと笑っていた。 分かった!!! これが、どういう品か そして、どうしておばあちゃんが笑ったのか。 男の子は、まだ漠然としていたが 私はかまわず話し始めた。 「これは、もしかしてずっと昔におばあちゃんが話していた おばあちゃんとおじいちゃんとそのお友達のタイムカプセルみたいなものじゃない?」 おばあちゃんが、驚きながらも うん、うんと首をふった。 「じゃあ、これの青はおじいちゃんのもので赤はお友達ので黄色はおばあちゃんの?」 「そうだよ。」 しわがれた声で言った。 すべてが、つながった。 わざと、みがいていない玉を入れる理由。 そして、なぜ男の子が赤の璞を持っているのか。 それは、すべてタイムカプセルのことだったのだ。 赤のを、今見ると綺麗な写真が中に入っていた。 男の子は、唖然としていたが 何かすっきりしたような感じだった。 でも、なぜか男の子は生きてる感じがしない。 いきなりおばあちゃんが 「義三、早くお行き。」と言った。 義三?男の子の名前? とだいたいの予想で、分かった。 すると、男の子は今までに見せたことのないような笑顔で すっと消えた。 後々おばあちゃんから聞いた話では、タイムカプセルを入れてすぐに お友達の方は急な心臓発作で倒れたそうだ。 そして、なぜチロの目は真っ赤になったのか? それも、聞いてみたところチロはおじいちゃんのカプセルを持ってるのに よその人のカプセルも触った罪で、その時だけ目が真っ赤になり チロ自身を忘れていたそうだ。 すべてが、つながって なんだか、眠い。 疲れた 完。 島名:チロ坊の島/飼い主様名:愛珈/リヴリー名:チロ坊 |